北九州エンデューロ 最終戦 in ゴンドー 2005年 12月 11日

タイトル「痛恨の転倒! 熊吉危機一発?」の巻き
今年最後のレースになる「北九州エンデューロ最終戦」です。

今回は普段よりもって行く物が多いので、忘れないようにと「メモ紙」でチェックしながら準備を進めました。
ほぼ予定通りの10時に自宅を出発!途中で散髪に行き、給油や食料品を購入してサクサクと移動する。

耶馬溪あたりから路肩に雪が残っているのを見るようになった。ここら辺よりゴンドーは標高が高いので
「寒くて雪も残っているだろうな・・・。」などと考えながら運転して16時には現地入り。

速く現地に来たのは「100で軽く走るつもり」だったのですが、木々の隙間から下のコースを覗くと・・・。

                       「今日は無理!」

雪は残っているは、水溜りは凍っているはで走る気にまったくなれない。日が暮れる前に色々な事を
済ませようとサッサッとバイクを降ろして、テントを張り終えて、閑散とする広場を見ると「スタッフ達が
コーステープを張っていた。」ので手伝いに行きました。

それが終わった頃にアドベンメンバーが続々と到着。皆で「アドベンドーム」を設営して、食事の準備
などを済ませて宴会開始です。今回は「隼人氏」、「鍋ちゃん」、「アッシー君」そして久しぶりの「イナニ
ー君」と「クマキチ」の5人と少人数で開催です。

「おでん」と「アドベンカレー」を食べながら楽しく過ごしますが、外はとても寒くて少人数の方がテントが
狭く無くていい感じです。風呂もゆっくり入りたいので19時30分には向かい制限時間一杯の21時まで
居ました。ここのロビーで良いから泊まりたかった・・・。

現地に戻るとミニスプリントに私が参戦する事を知った父から猛攻撃を受けます。(笑)どうやら父は参戦
するのは私では無く「衝ちゃん」だったと思ってたらしくて密かに練習していたとか・・・。私も内心その方が
良かったと思っていたのですが、エントリーしたのを激しく後悔する事になる出来事が起こるとは・・・。

この後、居酒屋「ブタの穴」に行き24時30分に寝る事にしますが、なかなか寝付けません。で、良く寝れ
た気がして時計を見ると「4時18分」でした。起きる時間には速いのでトイレに行き、再び寝ようとしますが
興奮してるようで寝れません。12月にしては寒く無くて快適なのですが、結局そのまま眠れませんでした。

6時18分にテントを出ますが外はまだ暗いです。ヘッドランプを使用しながら不必要な物をボチボチ片付け
ます。皆さん寒いらしくて、なかなか車から出てきません。今日は出番が速いので食事を手早く済ませて
着替えや準備を進めて行きます。

ライダーズミーティングが終わると「ミニスプリントクラス」の練習走行開始です。今日は良く滑ります。
そして問題の登り坂は少しでもアクセルを戻すともの凄く苦労します。厳しいです・・・。

そしてレース開始!スタートはそこそこですが、思うようにバイクをコントロール出来ません。そして登り坂で
痛恨のスタック!山の減ったタイヤを前後新品に交換しなかったのを悔やみましたが、全力で抜け出して少し
でも追いつこうとアクセルを全開にした瞬間・・・。

                       「もの凄い勢いで転倒」

しかも、右ひざを90度曲げた状態でバイクと一緒に横に90度曲がりました。その時に足から鈍い音がしたので
間違いなく骨折したと思いましたが、数分後には立てたので他に異常が無いか確認して再スタートしますが
右足を地面に着けると痛みがあります。そして先程転倒した場所を通過した時に「ガチャ!」と音がしたと同時に
バイクが進まなくなりました。チェーンが外れてました。

この時点で次を考えて「リタイヤを選択」祥平君に一緒に押してもらいピットに戻りました。急いで250を始動させ
て体が覚えた100の感覚を250に切り替えます。この流れは練習したので問題無いのですが、やはり右ヒザが
痛みます。

不安を抱えたままスタートラインに並びますが、やはり出遅れて流れに乗れません。エンストやスタックを繰り返し
順位はドンドン下がります。で、スタックした時に押せ押せで「右ヒザが小さな音を立てました。」心配になりました
が痛みは少ないので無視して続行したのですが・・・。

2周目に突入し「石ゴロゴロいや〜ん坂」を登った左コーナーで転倒者をパスした時にバランスを崩して、右足を
地面に着いた瞬間・・・。

「ゴキッ!」と音がすると同時にバイクを投げ捨てて地面に転がる私・・・。トレハン師匠と祥平君がいたので事情
を説明し、バイクを運んでもらう事にして歩いて帰ろうとすると・・・・。

                     「右ヒザの力がカクンと抜けて転倒。」

何が起こったのか理解が出来ずに少し休んでいると痛みが引いたので、再び歩くと速攻で転倒しました。この様子
を観ていたトレハン師匠が「靭帯を痛めてるようなので動かずに休んでいなさい。」と言われたので、救援を要請
してジャマにならない場所で待機してました。

が、なかなか誰も来てくれません・・・。身体もだんだん冷えてくるし、泥はバンバン浴びせられて拷問に近いです。
しばらくすると祥平君が戻って来たので「頼むからオジサンをここから助けてくれ!」と嘆願してブーツが重いので
ビニール袋を持って来てと頼んで、再び救援を待つことにしました。ココからピットまで300メートルぐらいでしょうか
普段なら簡単に歩いて帰る距離ですが、今の私には無理です。

間もなくチームメートの「アッシー君」が来たので「助かった!これで帰れる!」と喜んだら、彼は偶然来たそうです。
とりあえず脱いだブーツやヘルメットを彼にお願いして、木の棒を杖にしながらソロソロと「石ゴロゴロいや〜ん坂」
を下ります。この時に頭に浮かんだ言葉が「母さん、私は元気です!」で、すれ違う友人達に少しでも心配させま
いと「なるべく笑顔」で移動しますが、後でハセケン君に言われたのは「顔色が白かったです。」だそうで、どうやら
ヨレヨレだったようだ。

半分くらい下った所で祥平君が向かえに来てくれたのですが「バギーが出払っていてXR100」しか無いそうで
彼がどんなに上手でも2人乗りで下るのは危険と判断して、彼の肩を借りて歩いて下まで行く事にしました。
その時に名前を伺うのを忘れたのですが、現場に居た方にも手伝っていただきました。本当にありがとうござい
ました。

ピットに戻り着替えにを済ませて片付けをしますが、思うように進みません。それなりに動けるようになったので
調子に乗ってウロウロしていると忘れた頃に「ヒザカックン」を食らいます。そして激痛に苦しむ私。まあ、数分すれ
ば痛みは引くので良いのですが、重たい物やバイクは積載出来ないので皆に手伝ってもらいました。

あとは「ブタの穴父」と「原田のオジサマ」に楽しくシャンパンを浴びせて今年のレース活動は終わりました。

最後に毎回食事の準備をしてくれた「隼人氏」やマーシャルスタッフの皆様、本当にありがとうございました。
今回、ケガをした時に助けていただいた「祥平君」、バイクを積載してくれたり心配してくれた皆様
本当にありがとうございました。